FC2ブログ
カテゴリ

最新記事

QRコード

QR

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

プロフィール

kangekinocafe

Author:kangekinocafe
観劇の記録と紹介です。

えびす組劇場見聞録メンバーです。
しばらくblogはお休みしていましたが、【演劇、観劇のカフェ】blogからこちらに引っ越して来ました。
どうぞよろしく。

観劇のカフェ
出会った作品について語ります。関連書籍や音楽も、できる限りご紹介します。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『Matilda the musical』 in London
  • IMG_7536.JPGIMG_7545.JPG

  • 3歳になる前から文字が読めるようになり、4歳で有名な文学作品も読みこなす女の子マチルダが主人公。
    開演前のステージの上にはアルファベットのパズルのような装飾が象徴的に配置されています。
    開演前に舞台写真撮影の許可を得ました。
    写真でわかるでしょうか?

    客席では、いたるところで小学校低学年くらいの子供が母親と一緒に、文字をたどって言葉を見つける作業を楽しんでいました。
    強制されるではなく、劇場内に足を踏み入れた瞬間から自然にマチルダの世界に入っていく。
    ミュージカル『Cats』の猫目線のセットに通じるものがあるかもしれません。
    さすが、児童文学の黄金時代を築いた国だと、物言わぬ演出に感心しました。

    映画版に近いストーリーとキャストのビジュアル。
    恐ろしい校長ミス・トランチプルは男性の俳優が演じています。
    生徒役の子供たちは日替わり。
    マチルダごとにチームができているようです。

    イギリスの観客にとってはよく知られた物語なので、恐ろしい校長ミス・トランチプルの不本意な圧力にマチルダや生徒たちが押さえつけられ、それに反発していく様子を、観客の子供たちは興味深く見守っています。
    登場人物が客席の通路から出入りする演出は、私がイギリスでミュージカルを観る場合でも体験したことがありませんでした。
    ここでは縦横無尽に、恐ろしいミス・トランチプルも客席通路を歩いています。
    これが映画では味わえない『Matilda』の魅力であることは、間違いありません。
    あの恐ろしいミス・トランチプルが、そして可哀そうな生徒たちが、自分たちに向かって歩いてくるのです。
    劇場全体が作品の世界だと、大人の私でさえもワクワクしながら感じていました。

    公式サイトで聞くことができるラストの'Revolting Children'
    子どもたちが机の上に立ち、拳を突き上げながら歌い踊るクライマックス・シーンの始まると、観客も手拍子を打って子供たちの立ち上がる姿にエールを贈ります。

    と、その最中、ワイヤレスマイクをつけたスタッフ2人が舞台に現れた途端に曲が止まり、子供たちが彼らの指示に従い舞台そでにはけました。
    演出なのか、トラブルなのか。
    スタッフの説明が始まり、技術的な問題だとわかりました。
    しかたのない状況であることを堂々と説明するスタッフ。
    再開するシーンを説明して彼らが去ると、無人の舞台でセットが動き出します。

    15分ほどの中断の末、前奏が始まり再開。
    そこからでもテンションを落とさないで懸命に歌い踊る子供たちに、観客からより大きな手拍子と声援が贈られました。

    ところで、恐ろしいミス・トランチプルや愚かなマチルダの両親の結末について、描かれ方が原作や映画と異なっています。
    原作では、圧力で子供たちを押さえつける愚かな大人たちが去ることで、平穏な日々が訪れるのです。
    舞台版では、彼らに憐みがかけられる様が描かれています。
    きっと改心することでしょう、と思わせるような。

    現代のゲームのように、ただ敵を倒して終わり、というのでは、2時間半の舞台で子供たちの革命の目的が希薄になってしまうからか・・・などとこの結末の意味を考えました。

    そういう教育的な観点を考慮しても、劇中の音楽と歌とダンスの魅力は言い尽くせないほど魅力的です。
    2009年にロンドンで観た『SPRING AWAKENING(春のめざめ)』(観劇録はこちら)。
    この作品に通じるエネルギーを出演者の子供たちに感じ、自分自身に忘れかけていた心地よい切なさを感じました。

    子どもたちのリアルなひたむきさに触れて、胸躍るロンドン到着初日の夜となりました。
    外は雪。
    明日は観劇前に小旅行を考えています。
    交通に障害がないことを願って。

    IMG_7552.JPG
    こちらは劇場入り口にある売店の様子。
    マチルダの超人的な力を予感させるようです。
    通路にいたるまで、作品一色の劇場内でした。


    (Cambridge Theatre にて)



    ☆原作の翻訳本。
    「マチルダは小さな大天才 (ロアルド・ダールコレクション 16)」
    マチルダは小さな大天才 (ロアルド・ダールコレクション 16)マチルダは小さな大天才 (ロアルド・ダールコレクション 16)
    (2005/10)
    ロアルド ダール


    ☆こちらは英語版。
    MatildaMatilda
    (2007/08/16)
    Roald Dahl


    ☆輸入版の映画DVD。
    Matilda [DVD] [Import]Matilda [DVD] [Import]
    (2004/06/21)
    Danny DeVito、Rhea Perlman 他


    スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。