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Author:kangekinocafe
観劇の記録と紹介です。

えびす組劇場見聞録メンバーです。
しばらくblogはお休みしていましたが、【演劇、観劇のカフェ】blogからこちらに引っ越して来ました。
どうぞよろしく。

観劇のカフェ
出会った作品について語ります。関連書籍や音楽も、できる限りご紹介します。
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『イーハトーボの劇列車』(10/6-11/7)
14年ぶりの再演だそうで、新演出に新キャストでの上演です。
演出・鵜山仁
隅々まで彼の描く人物には血が通っている、と、常々感じている演出家です。

先月は『ジャンヌ』(世田谷パブリックシアターにて上演)で、観客自身の想いを重ねられるジャンヌダルクを、
今月は理想に燃える想いと現実の弱さに、ハラハラしながら宮沢賢治の生きざま、と言うより生き方を見守りました。

この作品には、青年時代の宮沢賢治が登場します。
作・井上ひさし
賢治は地元、岩手県花巻市を愛し、本来は農業に従事したかったようですが、それには体が弱い。
自分にできること、農民のためになることをしようと、想いをめぐらせて一人で行動します。
作品の冒頭は、その前から始まりますが、賢治の信念が作品と観客の心までも貫いていきました。

宮沢賢治に扮したのは、井上芳雄
彼の歌うパートはほとんど無い作品ですが、全身全霊しゃべりっぱなし、でずっぱりの賢治。
カッコ悪さと不器用さで人間の弱さを、だからこそ夢を見る人の姿を見せてくれました。

もう一人、賢治と背格好の似た青年が登場します。
大手商社に就職草々、岩手の農場に出向し、今は東京に勤務する両家の子息の福地第一郎(石橋徹郎)。
大らかで、世渡り上手で、だからこそ夢見る人に手を差し伸べるような人物です。

後から思えば、この光と影のような彼らの一生をベースに、まるで二本の列車のごとく物語が突き進んでいくのです。

タイトルに「列車」とあるように、賢治の乗る列車の中で出会う人物が、私たちの姿を重ねて見ることができるかもしれません。
乗りあうごとに変化していく彼らの生き方。

ことあるごとに夢か幻か、賢治が車掌に手渡される「思い残し切符」。
後に賢治が発表する作品に込められた願い、そしてこの作品の作者・井上ひさしが伝えたい言葉が、「思い残し切符」とともに消えることなくすーっと体におちた気がしました。

※公演の詳細は、こまつ座の公式サイトで。

※トークショーのある公演があります。(以下の案内は、こまつ座のサイトより)
『イーハトーボの劇列車』アフタートークショー開催出演者と演出家が語る『イーハトーボの劇列車』はもちろん、井上戯曲の魅力から、稽古中の裏話など、こまつ座ならではアフタートークショーをぜひお楽しみください。

10月10日(木)1:30公演終演後
★井上芝居を大いに語る★   鵜山仁・井上芳雄・辻萬長
10月14日(月・祝)1:30公演終演後
★賢治を見守る女性たち★   鵜山仁・井上芳雄・大和田美帆・木野花
10月17日(木)1:30公演終演後
★賢治ワールドの住人大集合★ 井上芳雄・田村勝彦・土屋良太・小椋毅・みのすけ・辻萬長
10月24日(木)1:30公演終演後
★CHALLENGE30トーク★   井上芳雄・大和田美帆・松永玲子・石橋徹郎・大久保祥太郎・鹿野真央
10月31日(木)1:30公演終演後
★宮沢家の家族会議!?★    井上芳雄・辻萬長・大和田美帆・木野花
  ※各該当公演のチケットをお持ちのお客様は、皆様ご参加いただけます。
  ※出演者は都合により、変更の可能性がございます。

(紀伊國屋サザンシアターにて)

イーハトーボの劇列車 (新潮文庫)イーハトーボの劇列車 (新潮文庫)
(1988/01)
井上 ひさし



☆井上ひさしの書いた「宮澤賢治に聞く」(文春文庫)
宮澤賢治に聞く (文春文庫)宮澤賢治に聞く (文春文庫)
(2002/12/10)
井上 ひさし、こまつ座 他



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