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Author:kangekinocafe
観劇の記録と紹介です。

えびす組劇場見聞録メンバーです。
しばらくblogはお休みしていましたが、【演劇、観劇のカフェ】blogからこちらに引っ越して来ました。
どうぞよろしく。

観劇のカフェ
出会った作品について語ります。関連書籍や音楽も、できる限りご紹介します。
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『効率学のススメ』(4/9-28)
効率学のススメ (320x180)前日に「劇場を持たない国立劇場」ナショナル・シアター・ウェールズの初代芸術監督ジョン・E・マグラー氏のトークを聴いていたので、正直言って、斬新な物語なんじゃないかと少々身構えていました。(トークセッションについての記載はこちら

冒頭から「劇場の特性を活かしてる」と思わせる登場シーン、そして舞台となるのは研究所。
近未来の話なのかと、半ば頭と体を強張らせながらその展開を見守っていたところ、意外にも身近な、そして人物に脚光を当てた物語に、次第に親近感を感じていったのです。

研究開発の効率化に関する調査のために、ビジネスコンサルタントが研究所に派遣されて来たことから始まります。
研究員にしてみれば、効率化とはリストラされることだと、危機感を抱きました。
その効率化を測るのに、時間管理調査のための‘ブラウンペーパー作業’という、模造紙に問題点やら、優先事項だかを書き出していく作業が強いられ、行われていくのです。

・・・この‘ブラウンペーパー作業’、ここでは「効率化」を追及するために研究員に作成させるものですが、ふた昔ほど前の、新入社員教育や会社内研修で行った「KJ法」、あるいはバブル期頃に流行った「TQC活動」を彷彿とさせるものでした。

作成する当の研究員としては、非効率的な問題が見えてきたのでしょう。
作業が進められるごとに、悲痛な叫び声をあげていきます。
それぞれの立場と事情。

幾何学的なイメージのタイトルとはほど遠い、そこにいる人物の生き方であったり、愛し方であったり、
そういう人間的な部分に共感を覚えていきました。
彼らがすっかり観る者の心に入り込んでいたのです。

ところで、今、私にとって一番興味深い読み物は、この作品のプログラムです。
・ウェールズの演劇事情
・稽古日誌
読んでみるとこの作品が、いわゆる通常の舞台づくりと異なる過程で出来上がっていることに驚くことでしょう。
それでも完成した作品は、決して奇をてらったりするものでは無く、観客の心に訴える、従来の作品となんら変わりはありません。
最終的には、作者の意図を観客に届けるということで、目指すゴールは同じなのですから。

新国立劇場の公式サイトの舞台写真からわかるように(こちら)、視覚的にも大変魅力的ですが、音楽の効果がとても面白いのです。
いつも同じ音楽がかかることにより、時の経過、場所、日々の活動、などを知るサインとして、作品を理解する助けとなっています。(音楽は後藤浩明)
登場人物の彼らの気持ちが伝わるようで、この空間にいること自体が楽しくなってくることでしょう。

作・アラン・ハリス、翻訳・長島 確、演出・ジョン・E・マグラー、
美術・二村周作、照明・小川幾雄、音楽・後藤浩明、音響・加藤 温、衣裳・伊藤早苗、ヘアメイク・川端富生、
映像・冨田中理、舞台監督・大垣敏朗

※『効率学のススメ』公式サイトはこちら

(新国立劇場 小劇場にて)

☆『効率学のススメ』の演出家ジョン・E・マグラー氏のロングインタビューが掲載されています。
悲劇喜劇 2013年 05月号 [雑誌]悲劇喜劇 2013年 05月号 [雑誌]
(2013/04/06)

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

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