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kangekinocafe

Author:kangekinocafe
観劇の記録と紹介です。

えびす組劇場見聞録メンバーです。
しばらくblogはお休みしていましたが、【演劇、観劇のカフェ】blogからこちらに引っ越して来ました。
どうぞよろしく。

観劇のカフェ
出会った作品について語ります。関連書籍や音楽も、できる限りご紹介します。
團菊祭・夜の部(5/1-25)
この部は、初役に挑む役者が多いので、観客としても新鮮な心持ちで臨みます。
夜の部の演目は、『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』『保名/藤娘』『黒手組曲輪達引』。

『傾城反魂香』作・近松門左衛門。
絵から飛び出した虎を、山科に隠棲している絵の名手・土佐将監光信(彦三郎)の弟子の修理之助(梅枝)が、筆で描かれたものならば、と、自らの筆の力で文字通り「かき消す」のです。その功績のもと、修理之助は師匠から「土佐」の名字を名乗ることを許されます。
そのことを知った兄弟子の又平(三津五郎)が、自分にも苗字をと、女房のおとく(時蔵)とともにやってくるのですが・・・
又平が吃音のため、おとくに代弁を頼む様は、おかしくもあり悲しくもあります。でもそこに、ささやかながら夫婦愛が感じられる二人の呼吸は、見事としか言いようがありません。
師匠の怒りを買い、又平が自害を決意する展開、しかし絵にかける情熱から奇跡を起こすまで、地味ながら心情の変化を見事に三津五郎が見せてくれました。

『保名』は、許婚が死んだ恋しさから発狂した保名(やすな)という青年を、菊之助が初役で挑む舞踏です。
右の片袖をはだける着方は「物狂い」を表すなど、一目で役の状況を表す形があります。恋人の形見の小袖を肩にかけて一緒にいる気持ちになっている様は、哀れでなりません。
ここには出てきませんが、その後、保名が恋人と瓜二つの妹と出会い、正気を取り戻す後日談に救われる思いがします。

『藤娘』=藤の精を初役の海老蔵が演じ踊ります。
以前、テレビで菊之助の藤娘を観たので、配役を目にした時、保名とキャストが逆かと思いました。
個人的に初めて女方を演じる海老蔵を観ましたが、目鼻立ちのはっきりした美しい娘の姿に、「演じる」という技を感じました。
この踊りは、衣裳の早替により、艶やかにいろいろな娘の顔を楽しめる作品です。

最後は『黒手組曲輪達引』。
一転して、美しい遊女の白玉を菊之助が、そして遊女に貢がせる悪役牛若伝次を海老蔵が演じます。
そして人情ある喧嘩早い黒手組の頭の助六を菊五郎が演じ、最後は屋根の上での喧嘩の立ち回り、と、芝居を盛り上げ見栄も鮮やかに幕となる、賑やかな芝居です。

昼と夜の部、團菊祭を堪能しました。来年も是非勢揃いしたキャストで観たいものです。

(歌舞伎座にて)

写真の絵画は、長谷川 昇「藤娘」七世 尾上梅幸(二階ロビーに展示)
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