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kangekinocafe

Author:kangekinocafe
観劇の記録と紹介です。

えびす組劇場見聞録メンバーです。
しばらくblogはお休みしていましたが、【演劇、観劇のカフェ】blogからこちらに引っ越して来ました。
どうぞよろしく。

観劇のカフェ
出会った作品について語ります。関連書籍や音楽も、できる限りご紹介します。
新国立オペラ『フィガロの結婚』
いよいよ新国立オペラの新シーズンが開幕しました。
リゴレット』(公演の詳細はこちら)、そして『フィガロの結婚』と続けての鑑賞です。

フィガロの結婚』は、アンドレアス・ホモキ演出の再々演。
しかし海外ゲスト歌手は全員新国立初登場という、これまで観てきた観客にも新鮮な舞台でした。

ところで音楽とは関係ありませんが、毎回密かな楽しみの一つはイケメンフィガロ。
ちなみに前回のフィガロ役は、新国立オペラ『カルメン』(演出・鵜山仁)新演出で、彼の扮したエスカミーリョの舞台写真が即日完売していたというアレキサンダー・ヴィノグラードフでした。
新国立のサイトで、『カルメン』2007年の映像もご覧いただけます。
そして2010年に上演の『フィガロの結婚』舞台写真はこちら

さて今回は、歌もいい、そして芝居のできる手足の長い長身のマルコ・ヴィンコ。(今回の舞台写真こちら

そしてスザンナは小柄ながら勝ち気が伝わる九鳩香奈枝が奮闘しています。
伯爵夫人のマンディ・フレドリヒの評判も良く、活気ある初日となりました。

※公演の詳細は新国立のサイトで。

(新国立劇場 オペラパレスにて)

☆新国立劇場のオフィシャル・ブック「新国立劇場 名作オペラ50 鑑賞入門
新国立劇場 名作オペラ50 鑑賞入門 (NEW NATIONAL THEATRE,TOKYO オフィシャルBOOK+DVD)新国立劇場 名作オペラ50 鑑賞入門 (NEW NATIONAL THEATRE,TOKYO オフィシャルBOOK+DVD)
(2012/11/10)
新国立劇場




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『未来を忘れる』(10/18-11/1)
figaroNNT作・松井周、演出・上村聡史。
これは皮肉なタイトル。
劇中、人類は未来を生きるために奮闘しているのです。
ある男が、自分のルーツ、とまではいきませんが、今、自分が存在する過程を探る物語を私たち観客に語り始め、次第に「彼」の存在が人類の希望だったことがわかります。

文学座のサイトにあらすじが掲載されているので、ここまでは言っていいでしょうか。
その「彼」は「人間」の姿をして生まれてこなかったのです。

近未来の日本が舞台。
希望を失った者は、あるいは希望を未来に託す者の考えは、ある意味極端に描かれています。
でもそれを笑えない。
その思考が世の中に蔓延しているのだとしたら、それを笑い飛ばすこともできないのではないのかと。

形荒唐無稽に思えた物語が落ち着く先を、最後まで見届けて欲しいと思います。
最後に「彼」が語るその一言を聞き逃さないために。

※公演の詳細は文学座のサイトで。

アフタートークが開催されます。
☆22日(火)終演後
 松井 周×上村聡史

☆26日(土)夜の部終演後
 出演者×上村聡史


作・松井 周、演出・上村聡史
美術・乘峯雅寛、照明・阪口美和、音響効果・藤田赤目、衣裳・堂本教子、
映像・浦島 啓、ステージング・楠原竜也、舞台監督・岡野浩之
フライヤーデザイン・
※左上のポスターの上には、出演者のコメントが手書きされています。

(文学座アトリエにて)

☆作者の著書、第55回岸田國士戯曲賞受賞作品。
自慢の息子自慢の息子
(2011/04/22)
松井 周



新国立劇場マンスリープロジェクト(10/14)
新国立劇場のマンスリープロジェクトに参加しました。
クリストファー・マーロウ作『エドワード二世』が書かれた時代の「エリザベス朝演劇」がテーマのセミナーです。(詳細は新国立劇場のサイトで)

上演中の『エドワード二世』の翻訳者でもある河合祥一郎先生(東京大学大学院教授)を講師とし、当時の舞台と台詞の特徴に絞って話をされました。
同時代の作家、シェイクスピアとマーロウの作風の違いの根拠となる話が興味深く、これから戯曲を読み解く鍵になると思いました。
当時の作家の立場の違いが、王をどのように描くかということに反映されているようです。

通常はマンスリープロジェクトでの質疑応答はないそうですが、講師の希望で講義内容の不足部分を補うという意味で、その時間が設けられました。
観客からの質問も良いところを突いていること。
その質問を聴いてさらに理解を深めるところとなり、一時間半があっという間。
満席の会場で途中で席を立つ人もなく、大きな拍手で講師を見送りました。
大学で専攻したかったような濃い内容をわかり易く、面白いセミナーでした。

新国立のマンスリープロジェクトは月に一度のイベントで、趣向は様々。
先月は、新シリーズ企のオープニングに合わせて行われたトークセッションが行われました。
芸術監督の宮田慶子が聞き手となり、『OPUS』演出の小川絵梨子、『エドワード二世』演出の森 新太郎、『アルトナの幽閉者』演出の上村聡史が、各々の作品を選んだ理由など、これもまた大変興味深い話を生の声で聴くことができました。
(9月のマンスリープロジェクトの詳細はこちら

毎月開催のマンスリープロジェクトは、事前にエントリーが必要なだけで参加費用は無料です。

来月はリーディング(ジェローム・キルティ作「ディア・ライアー」より)なので、公演にプラスして楽しまれてはいかがでしょうか。
マンスリープロジェクトのサイトから、募集期間になると申し込めます。

(新国立劇場 小劇場にて)

エドワード二世舞台装置


 こちらが上演中の
エドワード二世』の舞台装置。






☆専門がシェイクスピアという講師の著書。
謎ときシェイクスピア (新潮選書)謎ときシェイクスピア (新潮選書)
(2008/03)
河合 祥一郎



『イーハトーボの劇列車』(10/6-11/7)
14年ぶりの再演だそうで、新演出に新キャストでの上演です。
演出・鵜山仁
隅々まで彼の描く人物には血が通っている、と、常々感じている演出家です。

先月は『ジャンヌ』(世田谷パブリックシアターにて上演)で、観客自身の想いを重ねられるジャンヌダルクを、
今月は理想に燃える想いと現実の弱さに、ハラハラしながら宮沢賢治の生きざま、と言うより生き方を見守りました。

この作品には、青年時代の宮沢賢治が登場します。
作・井上ひさし
賢治は地元、岩手県花巻市を愛し、本来は農業に従事したかったようですが、それには体が弱い。
自分にできること、農民のためになることをしようと、想いをめぐらせて一人で行動します。
作品の冒頭は、その前から始まりますが、賢治の信念が作品と観客の心までも貫いていきました。

宮沢賢治に扮したのは、井上芳雄
彼の歌うパートはほとんど無い作品ですが、全身全霊しゃべりっぱなし、でずっぱりの賢治。
カッコ悪さと不器用さで人間の弱さを、だからこそ夢を見る人の姿を見せてくれました。

もう一人、賢治と背格好の似た青年が登場します。
大手商社に就職草々、岩手の農場に出向し、今は東京に勤務する両家の子息の福地第一郎(石橋徹郎)。
大らかで、世渡り上手で、だからこそ夢見る人に手を差し伸べるような人物です。

後から思えば、この光と影のような彼らの一生をベースに、まるで二本の列車のごとく物語が突き進んでいくのです。

タイトルに「列車」とあるように、賢治の乗る列車の中で出会う人物が、私たちの姿を重ねて見ることができるかもしれません。
乗りあうごとに変化していく彼らの生き方。

ことあるごとに夢か幻か、賢治が車掌に手渡される「思い残し切符」。
後に賢治が発表する作品に込められた願い、そしてこの作品の作者・井上ひさしが伝えたい言葉が、「思い残し切符」とともに消えることなくすーっと体におちた気がしました。

※公演の詳細は、こまつ座の公式サイトで。

※トークショーのある公演があります。(以下の案内は、こまつ座のサイトより)
『イーハトーボの劇列車』アフタートークショー開催出演者と演出家が語る『イーハトーボの劇列車』はもちろん、井上戯曲の魅力から、稽古中の裏話など、こまつ座ならではアフタートークショーをぜひお楽しみください。

10月10日(木)1:30公演終演後
★井上芝居を大いに語る★   鵜山仁・井上芳雄・辻萬長
10月14日(月・祝)1:30公演終演後
★賢治を見守る女性たち★   鵜山仁・井上芳雄・大和田美帆・木野花
10月17日(木)1:30公演終演後
★賢治ワールドの住人大集合★ 井上芳雄・田村勝彦・土屋良太・小椋毅・みのすけ・辻萬長
10月24日(木)1:30公演終演後
★CHALLENGE30トーク★   井上芳雄・大和田美帆・松永玲子・石橋徹郎・大久保祥太郎・鹿野真央
10月31日(木)1:30公演終演後
★宮沢家の家族会議!?★    井上芳雄・辻萬長・大和田美帆・木野花
  ※各該当公演のチケットをお持ちのお客様は、皆様ご参加いただけます。
  ※出演者は都合により、変更の可能性がございます。

(紀伊國屋サザンシアターにて)

イーハトーボの劇列車 (新潮文庫)イーハトーボの劇列車 (新潮文庫)
(1988/01)
井上 ひさし



☆井上ひさしの書いた「宮澤賢治に聞く」(文春文庫)
宮澤賢治に聞く (文春文庫)宮澤賢治に聞く (文春文庫)
(2002/12/10)
井上 ひさし、こまつ座 他




えびす組劇場見聞録第44号
えびす組劇場見聞録第44号が出来上がりました。
メンバー4人がそれぞれ選んだ作品と評をお楽しみください。こちらをクリックすると、「えびす組」のホームページに跳んで、お読みいただくことができます。

今回のテーマはフリー。
観劇のツボ、えびす組のメンバーがはまった喜びの作品をご紹介します。

「えびす組劇場見聞録」第44号は、下記の劇場に設置される予定です。
劇場への直接のお問い合わせはご遠慮下さい。

世田谷パブリックシアター ◆ シアタートラム ◆ 相鉄本多劇場
テアトルフォンテ ◆ シアターサンモール ◆ タイニイ・アリス
こまばアゴラ劇場 ◆ シアターX ◆ STスポット
カメリアホール ◆ みどり会館 ◆ シンフォニア岩国
周南市文化会館 ◆ 山口情報芸術センター ◆ 文学座アトリエ
長岡リリックホール ◆ 柏崎市産業文化会館 ◆ シアターZOO
北九州芸術劇場 ◆ 七ツ寺演劇情報センター ◆ 山手ゲーテ座
にしすがも創造舎 ◆ 横浜赤レンガ倉庫1号館 ◆ 急な坂スタジオ
まつもと市民芸術館 ◆ 画廊Full Moon  ◆ 吉祥寺シアター
川崎市アートセンター ◆ 王子小劇場 ◆ サイスタジオ
d-倉庫 ◆ アトリエS-pace ◆ アトリエセンティオ
三鷹市芸術文化センター星のホール ◆ 京都芸術センター
バサラブックス ◆ 福山市民劇場 ◆ 神奈川芸術劇場
BankART Studio NYK ◆ 水天宮ピット ◆ アール座読書館
シアトリカル應典院 ◆ AI・HALL ◆ 一心寺シアター倶楽
神戸アートビレッジセンター ◆ アトリエ劇研 ◆ アトリエみるめ 
リバティ ◆ ぽんプラザホール ◆ 津あけぼの座
ウィングフィールド ◆ 3331 Arts Chiyoda ◆ TORII HALL
HEP HALL ◆ in→dependent theatre ◆ せんだい演劇工房10-BOX
芸能花伝舎 ◆ シアターシャイン ◆ 上野ストアハウス ◆ 三重県文化会館
◆シアター風姿花伝
新規設置先カフェ・モンタージュ (順不同)

えびす組劇場見聞録」ホームページ掲載演劇作品一覧も、演劇に興味がありましたらご覧ください。
過去に取り上げた作品を掲載しています。

あとがきは、【劇場讃江 設置御礼かたがた
アトリエセンティオ、横浜赤レンガ倉庫、カフェ・モンタージュ、アール座読書館

劇場に置かせていただいているのは、B5サイズ縦書きの瓦版。
見かけたら、手に取ってみてください。