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kangekinocafe

Author:kangekinocafe
観劇の記録と紹介です。

えびす組劇場見聞録メンバーです。
しばらくblogはお休みしていましたが、【演劇、観劇のカフェ】blogからこちらに引っ越して来ました。
どうぞよろしく。

観劇のカフェ
出会った作品について語ります。関連書籍や音楽も、できる限りご紹介します。
日生劇場『二月大歌舞伎』(2/4-26)
観劇の、この日がようやく来た、という想いで出かけた日生劇場『二月大歌舞伎』。
冒頭の「口上」では、松本幸四郎から昨年8月末に息子の市川染五郎が公演中に怪我のため降板して、しばらく舞台に立つことができなかったことへのお詫びの言葉がありました。
役者にとって、舞台に穴をあけることでかける迷惑の数々。そして楽しみにしていたお客への。
それをきっちり詫びてから、公演の幕が上がります。
こういう“ケジメ”をつける場があるとことろが、日本の伝統芸能の舞台らしいですね。

仕切り直して、『義経千本桜 吉野山』舞踊の舞台が始まります。
福助の静御前には、その毅然とした美しさに目を見張りました。
そして花道のスッポンから、満を持して染五郎の登場。
佐藤忠信実は源九郎狐を演じる染五郎は、品良く快活に。
半年ぶりに舞台で見るその姿、観客は拍手でその気持ちを伝えます。安堵であったり、祝う気持ちであったり。
これが劇場の楽しいところ。

この公演、若手が放つキラメキも見どころの一つです。
ここでは義経一行を追う逸見藤太を中村亀鶴が演じています。
ちょっと抜けた、見た目からして三枚目的な役柄が憎めない、敵役の立場です。
最近の亀鶴さんは、どんな役でもきっちりと楽しませてくれますね。
2012年4月新橋演舞場での『四月花形歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵』(詳細は歌舞伎公式サイトで)
「六段目 与市兵衛内勘平腹切の場」では、身売りされたおかるを引き取りに来た一文字屋お才に扮していました。
初役とのことでしたが、その筋の女性の貫禄たっぷりに、こういう女形も似合うものだと感心したものです。

次の演目、『新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)』は、中でも「魚屋宗五郎」の話は有名ですが、宗五郎(幸四郎)の妹のお蔦(福助)が手打ちにされる、その発端の「弁天堂の場」から通しで上演されました。
お蔦との縁を取り持てと迫る岩上典蔵を、頑としてはねのける小姓梅次(中村児太郎)。
児太郎さん、観る度に芯がしっかりしてくる、と思っていたらまだ19歳になったばかりなんですね。
声も、姿も、柔らかさの中に柱が入っているのを感じるようになりました。
まだまだこれから先が長いけれど、毎回舞台でその成長を見られるのが観客の楽しみです。

岩井典蔵の策略にはまり、酒に酔ったまま愛しいはずのお蔦を斬り殺す磯部主計之助(染五郎)。
可愛さ余って憎さ百倍、
二階B席というかなり遠目から見ても、その儚さが伝わるのは染五郎ならでは。

そして『魚屋宗五郎』へと続きます。
宗五郎女房おはまを、お蔦と二役、福助が演じるのが救い。
大酒のみの宗五郎の手綱を握る女房の逞しさに、悲しさの中に日々懸命に生きる庶民の力強い生き様を見せて、歌歌舞伎の世話物の醍醐味を味あわせてくれました。
夜の部だけですが、酒屋丁稚与吉は、松本金太郎。大向こうの「豆高麗!」の掛け声を受けながら登場。
大きくなりました。
観客の大きな拍手は期待の表われ。目を細くして眺めていました。

想像以上に盛り沢山の演目で、観客を魅了した二月大歌舞伎。
笑わせるだけがサービスではない、普段見られない作品を観客に見せようという、そんな意気込みを感じました。

3月は、新橋演舞場で「三月花形歌舞伎」(詳細は歌舞伎公式サイトで)が上演されます。
引き続き染五郎、そして結婚の明るいニュースを振りまいた菊之助も登場します。
春の訪れとともに、花形歌舞伎を楽しみませんか。

※二月大歌舞伎の詳細は歌舞伎公式サイトで。

(日生劇場にて)
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テーマ:歌舞伎 - ジャンル:学問・文化・芸術

頼りになる(男優編)
観劇のポイントの一つとして、あの俳優が出ているのだから、きっと見応えがあるだろう、という概念で足を運ぶことはないでしょうか?

こちらの勝手な思い込みなのですが、期待に応えてくれるというか、頼りになるというか。

敢えて若手で、と言えば、蜷川演出作品で要となる横田栄司さん(文学座所属)が、そういう意味で私には頼りになる俳優です。

話はさかのぼります。
さいたま芸術劇場で観た蜷川演出、再々演となった『近代能楽集 卒塔婆小町』に感銘を受け、伝えたいと思い、私はこの観劇ブログを始めました。
一番最初に書いたのが、この作品についてです。(2005年6月の観劇録はこちら

その前の、2001年の再演の際に『近代能楽集 卒塔婆小町』で詩人の役を演じていたのは、横田さんでした。
ロンドンのバービカンから始まった公演は評判を得、凱旋公演として日本各地で上演されました。
そうした成功を経たからこそ、私は、私たちは2005年に今一度『卒塔婆小町』と出会うことができたのかもしれません。

2009年1月に上演された『冬物語』。
唐沢寿明扮するシチリア王レオンティーズの幼馴染、誠実そうで堂々たる風格のボヘミア王ポリクシニーズを演じていました。
シチリア王が誤ったものの見方で嫉妬を抱いてしまうほどの、清々しい存在感がありました。
私の好きな役柄は、このポリクシニーズだと、最近ご本人にお伝えできる機会がありました。
「ずっと以前の・・・」記憶を探るようにそうおっしゃっていましたが、観客にとってはその記憶は常に新鮮なものです。
舞台の場合、多くはこうして書いておくことしかその記憶を留めることができないのならば、やはり書き続けようと思います。

そして1月に観た『ピアフ』。(観劇録はこちら)
ピアフが一番素直になって、身も心も委ねたマルセル・セルダン

キャストを見た時から、きっとマルセルは横田さんだと思っていました。
まるで羽を広げるように、おおらかに優しく包み込む愛を感じさせてくれたマルセル。

この作品では、ピアフ以外は、俳優は複数役を演じます。
冒頭、横田さんは、ピアフを見出だしたルプレのゲイの恋人に扮していました。
舞台を下手から上手まで歩いて通り過ぎるだけなのですが、怪しく可愛らしい雰囲気たっぷりに。
そして舞台には描かれていませんが、その後のルプレの死を哀しむ恋人の様も想像できたように、彼が演じて物語が豊かになったかなと。

これからも、そんな俳優に導かれて新たな一歩を踏み出していけたら、こちらの世界も広がるように思うのです。

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気になる(男優編)その1
舞台を観ていて、なんか気になるっていう俳優はいませんか?
ニュアンス的に、なんか気になる。芝居の残像が、頭の、心の片隅にいつまでも残っているというような。

私の心の片隅に存在する、そんな俳優を2人紹介したいと思います。

年齢も、キャリアも違うその2人に、共通点を見つけました。
彼らは文章が上手い。
その言葉が紡ぎだす情景は切なく、純粋で、美しいのです。
もしかすると、なんか気になる演技と存在の共通点も、そこから生じているのかもしれません。

一人目は、高橋洋さん。
近年は名字の表記を「髙橋」とされていますが、文字化けしてしまうので、ここではご本人のブログと同じ表記にさせていただきました。
蜷川演出作品に多数出演されていたので、知る人ぞ知る俳優です。
道元の冒険』(2008年の観劇録はこちら)以来、舞台で拝見する機会が無く、ますます気になっていました。
そんなところに最近、舞台のチラシ(2013/3/25~31 『私のなかの悪魔』)を目にしたので、検索してみました。

所属事務所が変わり、映像の分野で活動されていたようです。
舞台ほど映画とテレビに縁のない私にとって、盲点でした。

1998年、ベニサン・ピットで当時のニナガワ・カンパニー・ダッシュが上演していた『1998・待つ』。
(ニナガワ・スタジオのサイトの「ニナガワス・タジオの歴史」に、上演記録が掲載されています)
オムニバスで構成された個性的な作品の数々。
その時から、名前も知らず、なんとなく気になる俳優として記憶の片隅にありました。

それが誰なのか知ったのが、シアターコクーンで上演された『真情あふるる軽薄さ2001』。
参加型席、という席種があり、その観客がロビーに集められました。
同じ場所に、一人看板を背負った青年がおりました。
その人物を見て、あの彼だ、と。
主演に抜擢されていました。

以来、蜷川演出作品で大活躍。
特に印象的だったのは2004年に日生劇場で上演された『ロミオとジュリエット』、彼はマキューシオを演じていました。その眼差しを隠したサングラスをかけたマキューシオです。
観劇録はこちら「えびす組劇場見聞録 第18号」より)

ところで、前述の文章の上手さは、彼自身のブログに表れています。
文章を書くのが好きだという言葉どおり、あふれるような想いが伝わってきて、読むのが楽しくなる、その言葉から情景が見えてくる優しいブログです。
舞台の上の彼しか知らなかったので、読んでいると次の舞台での出会いが、ますます楽しみになりました。

高橋洋 公式ブログ「二塁手」

実は、えびす組劇場見聞録メンバーの間で、昔も今も高橋洋さんの話題がよく出てきます。
皆、それだけ注目しているのです。

さて、2月22日(金)に放送されるBS12のドラマ『カウンターのふたり』#17「アニバーサリー」に出演とのこと。
見逃せません。

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『Matilda the musical』 in London
  • IMG_7536.JPGIMG_7545.JPG

  • 3歳になる前から文字が読めるようになり、4歳で有名な文学作品も読みこなす女の子マチルダが主人公。
    開演前のステージの上にはアルファベットのパズルのような装飾が象徴的に配置されています。
    開演前に舞台写真撮影の許可を得ました。
    写真でわかるでしょうか?

    客席では、いたるところで小学校低学年くらいの子供が母親と一緒に、文字をたどって言葉を見つける作業を楽しんでいました。
    強制されるではなく、劇場内に足を踏み入れた瞬間から自然にマチルダの世界に入っていく。
    ミュージカル『Cats』の猫目線のセットに通じるものがあるかもしれません。
    さすが、児童文学の黄金時代を築いた国だと、物言わぬ演出に感心しました。

    映画版に近いストーリーとキャストのビジュアル。
    恐ろしい校長ミス・トランチプルは男性の俳優が演じています。
    生徒役の子供たちは日替わり。
    マチルダごとにチームができているようです。

    イギリスの観客にとってはよく知られた物語なので、恐ろしい校長ミス・トランチプルの不本意な圧力にマチルダや生徒たちが押さえつけられ、それに反発していく様子を、観客の子供たちは興味深く見守っています。
    登場人物が客席の通路から出入りする演出は、私がイギリスでミュージカルを観る場合でも体験したことがありませんでした。
    ここでは縦横無尽に、恐ろしいミス・トランチプルも客席通路を歩いています。
    これが映画では味わえない『Matilda』の魅力であることは、間違いありません。
    あの恐ろしいミス・トランチプルが、そして可哀そうな生徒たちが、自分たちに向かって歩いてくるのです。
    劇場全体が作品の世界だと、大人の私でさえもワクワクしながら感じていました。

    公式サイトで聞くことができるラストの'Revolting Children'
    子どもたちが机の上に立ち、拳を突き上げながら歌い踊るクライマックス・シーンの始まると、観客も手拍子を打って子供たちの立ち上がる姿にエールを贈ります。

    と、その最中、ワイヤレスマイクをつけたスタッフ2人が舞台に現れた途端に曲が止まり、子供たちが彼らの指示に従い舞台そでにはけました。
    演出なのか、トラブルなのか。
    スタッフの説明が始まり、技術的な問題だとわかりました。
    しかたのない状況であることを堂々と説明するスタッフ。
    再開するシーンを説明して彼らが去ると、無人の舞台でセットが動き出します。

    15分ほどの中断の末、前奏が始まり再開。
    そこからでもテンションを落とさないで懸命に歌い踊る子供たちに、観客からより大きな手拍子と声援が贈られました。

    ところで、恐ろしいミス・トランチプルや愚かなマチルダの両親の結末について、描かれ方が原作や映画と異なっています。
    原作では、圧力で子供たちを押さえつける愚かな大人たちが去ることで、平穏な日々が訪れるのです。
    舞台版では、彼らに憐みがかけられる様が描かれています。
    きっと改心することでしょう、と思わせるような。

    現代のゲームのように、ただ敵を倒して終わり、というのでは、2時間半の舞台で子供たちの革命の目的が希薄になってしまうからか・・・などとこの結末の意味を考えました。

    そういう教育的な観点を考慮しても、劇中の音楽と歌とダンスの魅力は言い尽くせないほど魅力的です。
    2009年にロンドンで観た『SPRING AWAKENING(春のめざめ)』(観劇録はこちら)。
    この作品に通じるエネルギーを出演者の子供たちに感じ、自分自身に忘れかけていた心地よい切なさを感じました。

    子どもたちのリアルなひたむきさに触れて、胸躍るロンドン到着初日の夜となりました。
    外は雪。
    明日は観劇前に小旅行を考えています。
    交通に障害がないことを願って。

    IMG_7552.JPG
    こちらは劇場入り口にある売店の様子。
    マチルダの超人的な力を予感させるようです。
    通路にいたるまで、作品一色の劇場内でした。


    (Cambridge Theatre にて)



    ☆原作の翻訳本。
    「マチルダは小さな大天才 (ロアルド・ダールコレクション 16)」
    マチルダは小さな大天才 (ロアルド・ダールコレクション 16)マチルダは小さな大天才 (ロアルド・ダールコレクション 16)
    (2005/10)
    ロアルド ダール


    ☆こちらは英語版。
    MatildaMatilda
    (2007/08/16)
    Roald Dahl


    ☆輸入版の映画DVD。
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    (2004/06/21)
    Danny DeVito、Rhea Perlman 他



【團菊祭】を、ありがとう。
2013年2月3日、中村勘三郎丈の訃報からふた月も経たないうちに、またもや歌舞伎俳優の訃報に接するとは。
哀悼の意を表し、自らの観劇ブログで、歌舞伎観劇の記述をたどります。

歌舞伎について私が最初に書いたのは、コクーン歌舞伎でした。
コクーン歌舞伎(2005年6月観劇)

その次が、海老蔵の襲名披露公演
松竹歌舞伎『十一代目市川海老蔵襲名披露』(2005年7月観劇)

まだ本当に歌舞伎を見始めた頃で、イベント性のある歌舞伎から、そろりそろりと歌舞伎に歩み寄っていったわけです。
今では襲名披露と聞くと、すぐさま劇場に駆けつけるほど歌舞伎への関心が大きくなりましたが、この時は歌舞伎座で襲名披露公演が行われてから一年以上を経て、地方の巡業公演でようやく観ることができました。
その時のワクワク感と言ったら。

そして【團菊祭】の存在を知りました。
初めて観た團菊祭
團菊祭五月大歌舞伎 昼の部(2006年5月観劇)
團十郎丈が病から復帰したのが、この公演だったそうです。
歌舞伎十八番の内 外郎売』が披露されました。

2007年、團菊祭観劇二年目。この頃から、團十郎丈の芸に魅了されていきます。
生意気にも、当時こんなことを書いていました。
弁慶には團十郎(十二代目)が、富樫には菊五郎(七代目)が扮します。
この二人が安宅の関で対面し、どうしても通りたい義経を匿う弁慶と、一方義経を通さんと立ちはだかる富樫。
この二人の睨み合いは、まるで威厳の闘い、岩のように荘厳な風格で相対しています。
團十郎の弁慶には、セリフをたっぷりと聴かせる上手さがありました。

團菊祭五月大歌舞伎 昼の部(2007年5月観劇)

そうして、今この時代に團菊祭が観られることの喜びを。
團菊祭五月大歌舞伎 昼の部(2008年5月観劇)
團菊祭五月大歌舞伎 夜の部(2008年5月観劇)

しかし、歌舞伎座での團菊祭は2008年(平成20年)まで。
翌年からは、團十郎丈と菊五郎丈は出演するものの、歌舞伎座さよなら公演 五月大歌舞伎となりました。
その頃の歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人」に、さよなら公演に出演する團十郎丈のインタビューがあります。

2009年11月には、花道会 歌舞伎セミナーにおいて、團十郎丈と歌舞伎コメンテーター鈴木治彦氏との対談がありました。
演舞場近くの会議室に登場した團十郎丈のお話は、一般の参加者に合わせたわかり易い話しぶり。
上品で謙虚な話しぶりに、歌舞伎の芸のみならず、そのお人柄にも魅了されたものです。
息子(海老蔵)に関する話になると、私たちから見ても心から愛していることが伝わってきたのが印象的でした。

その翌年2010年から、【團菊祭】は大阪松竹座に場所を移して行われました。

今年は歌舞伎座杮葺落公演で、團菊祭としての興行がなかったので、来年を楽しみにしていたところです。

尾上菊五郎丈が、プライベートでは幼いころから「夏雄ちゃん」と呼んでいた團十郎丈。

これまで観た團菊祭の想いを胸に、いつの日か、また團菊祭が観られる日が来ることを、願い、待っています。
十二代目 市川團十郎丈のご冥福をお祈りいたします。

テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

『モジョ ミキボー』東京公演(1/30-2/11)
モジョミキボー20132010年5月の初演では、2人17役に驚愕し、「演劇の可能性」について感嘆の声をあげました。(こちらが初演の観劇記

その再演。
耳に残る言葉の変化を感じました。
火炎ビンが道端に転がり、それが彼らの遊び道具になっていたこと。
爆発が日常茶飯事で、彼らもそれを恐れて生活していたこと。

1970年代の北アイルランド紛争が背景にある戯曲。
その話題が、今や身近に。
初演から2年余りを経て、その国だけの紛争だと、他人事のように語ることができない世の中になっていました。
明らかに世の中が悪くなっている、と痛感している自分自身に驚きます。

環境が人を育てるのだとしたら、紛争が終わらないのは無理もないこと。
この再演では、彼らの会話が胸を突きます。

彼らが、子供たちが目を覚ますことを望む、今回はそんな風にラストを観ました。

(下北沢OFF・OFFシアターにて)

東京公演の劇場は、あの下北沢OFF・OFFシアター
舞台をはみ出んばかりの2人17役の活躍は、臨場感たっぷりに体感できます。

そして、アフタートークで語られていたことは、
福島公演は500席規模の劇場だそうで、セットも新たに上演されるようです。
この一公演に賭ける気合も、凄いですね。
福島公演のの詳細はこちら

『モジョ ミキボー』公式ブログには、稽古の様子だけでなく、アフタートーク情報などが掲載されています。
アフタートーク日程が追加されています ⇒ 2月6日(水)19:30の回

★そしてステキなPVもあります。

脚本・オーウェン・マカファーティ
翻訳・平川大作(『モジョ ミキボー』の翻訳で「第3回小田島雄志・翻訳戯曲賞」を受賞)
演出・鵜山仁

出演・浅野雅博、石橋徹郎


テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術