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kangekinocafe

Author:kangekinocafe
観劇の記録と紹介です。

えびす組劇場見聞録メンバーです。
しばらくblogはお休みしていましたが、【演劇、観劇のカフェ】blogからこちらに引っ越して来ました。
どうぞよろしく。

観劇のカフェ
出会った作品について語ります。関連書籍や音楽も、できる限りご紹介します。
『其礼成心中』(8/11-22)
それなり文楽2006年には、同じく三谷幸喜がPARCO歌舞伎と称して『決闘!高田馬場』を上演しました。(2006年3月に観劇
これは文楽(人形浄瑠璃)の公演です。
人形も、おそらく普段国立劇場 小劇場の公演で観ているものと同じではないでしょうか?
パルコ劇場だからって、三谷幸喜作品だからって、特に人形に手を加えてはいないようです。
一番心配していたのは、最後列から二列目の席だったため、「人形の動きが見えるか」でした。
しかし、全く心配は要りません。
パルコ劇場が、文楽公演にこんなにも適していたことに驚きました。

上演時間がちょっと長いと感じたものの、三谷文楽の成功を大きな拍手でもって迎えたいと思います。
作家の名前で集客した観客だったことでしょう。
しかし最後は技芸員(大夫、三味線、人形)の魅力的な技と演技に魅せられた称賛の拍手が舞台に贈られていました。
客席での会話も、文楽をよく知る友人と来た観客は、連れてきてくれた礼を言い、誘った方はいつもと違う点について解説していました。

この展開、これこそ古典芸能に必要なことだと思うのです。

うまい演出でした。
大夫と三味線を上段中央にして、その下で人形が演技をします。
国立劇場などて観ると、大夫と三味線弾きは、上手の張り出した場所に座っており、盆に乗って現れ、交代する場合は盆が回るという具合で、今回は特別な演出であったことがわかります。

大夫、三味線、人形を「三業」と言うのだそうですが、全て一目で見渡すことができることは、大変新鮮でした。
と、同時に、文楽観劇初心者にも、その三業の仕事がよく理解できる配置だったと感心しながら見ていました。

さらに、普段は人形遣いは腰から下が隠れているのですが、ここではほとんど全身が見えています。
しゃがんだり、中腰になったり、人が加わったり、何のための動作か興味も出てきました。

作品は、近松の「曽根崎心中」に発想を得ていますが、変にパロディにならないところがいい。
語りも義太夫節であるものの、言葉がわかりやすいので、そのまま理解できます。
物語に込められた「生きる」ことへの励ましも、それぞれの胸に受け止められればと願います。

粋なのは、カーテンコール。
黒子だった人形遣い全員が素顔を見せてくれました。若い人形遣いが多かったですね。
登場した人形も役の大小を問わず、すべて登場しての挨拶です。
出演者皆の誇らしげな顔が、作品の出来栄えを物語っていました。

※詳細は、パルコ劇場のサイトで。

作・演出・三谷幸喜
美術・堀尾幸男、照明・服部基、音響・井上正弘

(パルコ劇場にて)


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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

ぼんぼり祭(8/7-9)
2012鎌倉ぼんぼり祭り八幡宮

8月7日~9日まで、鎌倉八幡宮で行われていた「ぼんぼり祭」。
鎌倉に縁のある著名人の方々が描いたぼんぼりが、毎年奉納されています。

※詳細は、鎌倉八幡宮の公式サイトで。

の写真、手前の参道から八幡宮の御本殿に向かって見える四角い光がぼんぼり

歌舞伎俳優の坂田藤十郎さんのぼんぼり。
2012ぼんぼり藤十郎

同じく中村吉右衛門さんのぼんぼり。
2012ぼんぼり吉右衛門

様々な想いが描かれたぼんぼりが並ぶ、鎌倉の夏の風物詩でした。
東京から約1時間の小旅行で出会える世界がここに。

(鎌倉鶴岡八幡宮にて)

11月25日(日)に第六回鎌倉検定なるものが行われるそうです。
鎌倉観光文化検定 公式テキストブック鎌倉観光文化検定 公式テキストブック

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松本ぼんぼん(8/4)
松本ぼんぼん1


兵士の物語』を観に松本へ。(観劇録はこちら
14時の開演を前に市街を散策すると、「松本ぼんぼん」と書かれた提灯がいたる所に見られました。
松本ぼんぼん」についてはこちらのサイトで。

案内を見ると、17時50分踊り開始とあります。
終演後、まつもと市民芸術館近くの松本市民美術館を巡って出てきた、ちょうどその頃。
市街のほとんどが歩行者天国となり、人々で埋め尽くされてきました。

どうやら、盆踊りのコンテストのようです。
参加者は「連」と呼ばれるグループ単位で通りの各所で待機し、踊り開始の合図で一斉に踊りだしました。
300以上の連が参加しているとのこと。

松本ぼんぼん2

先頭では、各連の名称が掲げられています。
地元の商店街、小学校のクラスでの参加も見られます。

時計と反対まわりに進行するそうですがあ、写真のように、広い道路では車線の右左で向かう方向が違うので、行き交う連を楽しめます。
数十分音楽に合わせて、皆同じ踊りを。

そして市民プールのように、一斉に取る休憩時間が設けられています。
踊りの最中は、係員の指示に従って道路を横断しなければなりません。

松本ぼんぼん3
このように、想いを込めて参加している連もあります。
は、小学校で参加した連。

22時まで続くようですが、見学に駅から続々と町へ繰り出す人々を見送りながら、後ろ髪をひかれるように松本を後にしました。

観劇とともに、素敵な夏の思い出です。

そうそうこの音楽一曲目の「松本ぼんぼん」が繰り返し町中に流れていました。
Amazonのサイトで視聴できます。
松本ぼんぼん松本ぼんぼん
(2009/11/06)
さいとう武若 比気由美子、比気由美子 他

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『兵士の物語』(8/4-7)
2012サイトウキネン兵士の物語サイトウ・キネン・フェスティバル松本が開幕しました。

本作品はこれまでダンス2作品(新国立バレエ団英国ロイヤル・オペラハウス版)、そして朗読劇と観てきましたが、今回は(まつもとでは昨年と同じ演出、演出はロラン・レヴィ)演劇的要素が濃い作品でした。

サイトウ・キネンのオーブニングがこの作品であることは、どうやら必然であったようです。
ザルツブルク音楽祭でオーブニングが『イェーダーマン(Jedermann)』という芝居であるように、プログラムで音楽監督の小澤征爾が述べるには、サイトウ・キネン・フェスティバルでもこの作品で「松本の伝統をつくりたい」という希望が込められているのです。

私自身は大の演劇好きで、クラシック音楽のファンでもありますが、この『兵士の物語』によってフェスティバルの観客の裾野が広がるようにも思われます。

IMG_8190 (558x800) (349x500)さて、作品に話を戻すと、何が演劇的要素が濃いのかというと、プレーヤー(演奏者)まで芝居をしています。

しかしサイトウ・キネンの演目らしく、ストラヴィンスキー作曲の、軽快で、不可思議で、美しい旋律をしっかりと聴かせる演奏が観客を魅了します。

彼らのプロフィールに並々ならぬ実力のほどが裏付けられているのですが、若手のプレーヤーは、演奏の合間、あるいは演奏中にする演技を、むしろ楽しんでいるのではないでしょうか。

演出については、悪魔と一度取り引きしてしまうと、そこから逃れることはできない怖さを知らしめています。
それが作品の端々に様々なカタチで表れている。

兵士と悪魔の関係のように、信じてはひっくり返され、退治したと思ったのに現れる、そのうち観客も虚実の区別がつかなくなっていくのです。
その最たる表現が、ラストにあります。
これはもう、まつもと市民芸術館ならでは、と言うしかありません。
実験劇場というホールは、一番大きな主劇場の舞台の奥に客席がある構造です。
鳥肌モノの、他では見られない舞台機構を活かした演出に、この作品最大の虚実が感じられます。
あの悪魔は、いつでも私たちの近くで誘惑の機会を狙っているのかもしれません・・・。

さて、今回キャストは悪魔の串田和美以外は昨年から一新されました。
語り・石丸幹二、兵士・内藤栄一、プリンセス・マリオン・レヴィという配役です。
物語から抜け出たような場面に応じた表情を瞬時に見せる兵士の内藤栄一が印象に残ります。
まつもと市民芸術館の市民キャストからレジデントカンパニー(現在はTCアルプ)に参加した彼の活動は、これまでも『西の国の人気者』(まつもと市民芸術館、2009年10月に観劇)や、『上海バンスキング』(シアターコクーン、2010年3月に観劇)で目にしてきました。
今やその活躍が楽しみな俳優です。
まつもと市民芸術館発の若手の成長を見守るのも、楽しみの一つとなりました。

演出・ロラン・レヴィ、美術・ロラン・レヴィ、フロランス・エヴラール。

※公演の詳細は、公式サイトで。

(まつもと市民芸術館 実験劇場)

ストラヴィンスキー:組曲「兵士の物語」ストラヴィンスキー:組曲「兵士の物語」
(2012/04/25)
東京メトロポリタン・アンサンブル

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テーマ:音楽 - ジャンル:音楽

『ルドルフ ザ・ラスト・キス』(7/5-29)
rudolf小 7月に上演された、デヴィッド・ルヴォー演出によるルドルフ ザ・ラスト・キス
 
主演ルドルフの井上芳雄以外は、初演(演出・宮本亜門)からキャストが変わりました。

現在、井上芳雄は33歳。ルドルフが自殺した年齢と同じなのだそうです。
国も立場も違いますが、同じ世代の青年の恋する気持ちは一緒なのだと痛切に感じました。

それには「愛」と「女性」を描くのに、これほど素晴らしい演出家はいないだろうと私は、いえデヴィッド・ルヴォーの演出を知る人は思ったことでしょう。
2月にロンドンで、デヴィッド・ルヴォー『Backbeat』を観劇しました。
過去にTHE BEATLESの初期のメンバーの一員だった、その彼の生涯を描いた作品で、映画にもなっています。
舞台では有名なバンドの初期という時空を超えて「愛」、そして「女性」の美しさが象徴的に描かれていました。

ルドルフに話を戻すと、人として、そして皇太子としての立場に悩む男性像が人間臭く描かれているところに見入ってしまいまいした。
井上ルドルフが舞台の上で信念と人生を短く太く真摯に生きた、そんなエネルギーが客席に伝わる密度の濃い作品でした。
観ている側も燃え尽きるようなフランク・ワイルドホーンの情念の音楽。

ミュージカル『エリザベート』でのルドルフの立ち位置を、じっくり見定められることでしょう。

(帝国劇場にて)

         ウィーン版CD
Ost: RudolfOst: Rudolf
(2009/04/11)
Various

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(2011/06/10)
スティーヴン・ドーフ

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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

2013年2月、ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』日本初上陸!
2013年2月に日本で上演されるのを知りました。
2000年頃(フランスではもっと前から)、ロンドンではロングランで上演されていたため、行く度に観に行ったものでした。
しかもフランス版とほとんどキャストが同じ。もちろんロンドンでは英語で上演されていました。

2000年ロンドンキャストCD(私が観た時のキャストが、まさにこちら。エスメラルダ役はティナ・アリーナ!)


キャストにカナダの俳優が多かったためだと思われます。
もしかすると、パリの次はロンドン公演、というのを視野に入れてたキャスト選びだったのかもしれません。
初演当時、パリではテレビ番組でよく特集が組まれていました。
しかしパリで観ることは叶わず・・・だからロンドンで同じキャストだった時は嬉しかった。

人気の作品だったので、すぐに日本でも上演されるものと思っていました。
日本人キャストで。

日本ではフランス版『Romeo & Juliette』の流れでしょうか。
とにかくダンスと音楽に圧倒された作品です。

公式サイトに初演キャストの作品映像があるので、ご参考まで。

(東急シアターオーブで上演されます)

CD  Amazonのサイトで試聴できます。
ノートルダム・ドゥ・パリノートルダム・ドゥ・パリ
(2000/07/05)
ブリュノ・ペルティエ、リュック・メルビル 他

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DVD(リージョン1となります)
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(2001/04/24)



テーマ:ミュージカル - ジャンル:学問・文化・芸術