FC2ブログ
カテゴリ

最新記事

QRコード

QR

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

プロフィール

kangekinocafe

Author:kangekinocafe
観劇の記録と紹介です。

えびす組劇場見聞録メンバーです。
しばらくblogはお休みしていましたが、【演劇、観劇のカフェ】blogからこちらに引っ越して来ました。
どうぞよろしく。

観劇のカフェ
出会った作品について語ります。関連書籍や音楽も、できる限りご紹介します。
音楽劇『ガラスの仮面』(8/11-27)

音楽劇『ガラスの仮面』。
'08の第1作を見逃したことが悔やまれるほど、3Dならぬどっぷりと作品の渦中にいたような楽しみを味わいました。

まず開演直前のバックステージ見学に参加した時点で、舞台との壁がなくなりました。
その間にも客席から稽古着で舞台に上がる役者たちを見て、観客はこれから彼らによって芝居が作られるということを認識します。

作品(劇画の「ガラスの仮面」)を知る者にとっての楽しみは、劇画の人物のをこの目で見て感じられたことでしょうか。
それにしても卓越した原作に甘んじない脚本と演出の素晴らしさ!

私は原作の劇画を知る観客です。
(上の写真のように、芸術劇場のガレリアにて前作、そして劇画と登場人物の紹介がされています)
何の予備知識もなく、この作品に接した観客からは、どう見えるのでしょうか?
あまりに具体的に登場人物を知りすぎているあまり、そんな疑問が付きまといます。

ただ一つ言えることは、今日が劇場デビューの女の子は、芝居と舞台が好きになるのに違いない、と思えること。
彩の国ファミリーシアターと銘打ったこの作品は、劇場全体で観客を歓迎しているような演出が施されています。

今回のサブタイトルは~二人のヘレン
北島マヤ(大和田美帆)と姫川亜弓(奥村佳恵)の劇中のヘレン・ケラーとしての競演だけでなく、様々な作品が劇中劇として上演される、その芝居も手を抜かない演出と俳優の熱演が見所でもあります。

※公演の詳細は、彩の国さいたま芸術劇場のサイトで。

原作・美内すずえ、脚本・青木豪、演出・蜷川幸雄、
音楽・寺嶋民哉、美術・中越司、照明・室伏生大、衣裳・宮本宣子


(彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて)

ガラスの仮面 (第1巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第1巻) (白泉社文庫)
(1994/03)
美内 すずえ

商品詳細を見る


ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)
(1994/03)
美内 すずえ

商品詳細を見る

スポンサーサイト



テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

『ロックンロール』(8/3-29)
トム・ストッパード作の『コースト・オブ・ユートピア』(2009年9月に観劇)同様に、政治色の濃い国で時代に翻弄される人々の生き様を、こちらはロックン・ロールを織り混ぜた戯曲で見せています。
私の感覚的にはロックが自由と主張の象徴とされる少し前、の1968年から始まります。

チェコ生まれの作者の想いがヤン(武田真治)に込められているのでしょうか。
時代に飛び込むようなヤンの生き方ですが、特権に甘んじず、流れに身を委ねるように見えて、その実、信念を貫いている姿は、彼の中にある「魂の叫び」を感じずにはいられません。

政府の方針に従わないことで職を失ったヤン。
不器用な生き方かもしれませんが、内に秘める彼の信念、その生き方が観客の心を捉えます。
無念の想いを感じながら黙々と自身の置かれた状況下で生きるヤン、そんな彼の生き様を魅力的に武田真治が好演。
外見にとらわれない大人の内面が滲み出ているようです。

この魂の叫び、生き方、その結果に自由が存在する、これがロックンロールなのでしょうか。
場面の節目にかかる音楽がいいですね。
年号が表示されて流れる音楽に、あの時自分は幾つだった、こんな世の中があったのか、と感慨深く想い馳せました。
20数年に渡る物語は、信念を持つ人々の魂の精神が継がれていくように見えます。
だからこの作品はロックンロールなのだと、その言葉の意味を考えずにいられませんでした。

余談となりますが、ロシア生まれのピアニストであり偉大な指揮者のウラディーミル・アシュケナージ
6月に彼のトークを聴く機会がありました。
政府による音楽の規制があった若かりし頃、演奏旅行で西側に行った折にレコードを大量に買って帰ったというエピソードが語られたことを思い出しました。

西側にある自由がなぜ自国には無いのか、と、手も足も出ない中、人々はそういう想いを抱いていたことでしょう。そんな時代があったということを忘れてはならないのです。

作・トム・ストッパード、演出・栗山民也、翻訳・小田島恒志、
美術・松井るみ、照明・勝柴次朗、衣裳・前田文子

(世田谷パブリックシアターにて)

※公演の詳細は、ホリプロのサイトで。

トム・ストッパード (2) ロックンロール ((ハヤカワ演劇文庫 27))トム・ストッパード (2) ロックンロール ((ハヤカワ演劇文庫 27))
(2010/07/30)
トム・ストッパード

商品詳細を見る

☆『ロックンロール』の戯曲が掲載されています
悲劇喜劇 2010年 08月号 [雑誌]悲劇喜劇 2010年 08月号 [雑誌]
(2010/07/07)
不明

商品詳細を見る

テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術