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kangekinocafe

Author:kangekinocafe
観劇の記録と紹介です。

えびす組劇場見聞録メンバーです。
しばらくblogはお休みしていましたが、【演劇、観劇のカフェ】blogからこちらに引っ越して来ました。
どうぞよろしく。

観劇のカフェ
出会った作品について語ります。関連書籍や音楽も、できる限りご紹介します。
本日舞台稽古の為休場(歌舞伎座)
この光景こそ、最後。
写真左にある看板には、こう書かれています。
本日舞台稽古の為 休場させていただきます 歌舞伎座

下の写真がその拡大ですが、休場ですからライトアップされているわけでもなく、フラッシュ無しの撮影では見えにくいかもしれません。

しかし休場ですが、ロビーに明かりがついているのが見えますね。

稽古休み.jpg

歌舞伎座では、舞台稽古はロビー等も使用して行われているそうです。
看板を読んでいる間にも、廊下を浴衣で歩く役者らしき人影が見えました。
音羽屋オフィシャルサイト尾上菊之助が歌舞伎座での稽古について述べているので、読んでみてください。(菊五郎・菊之助役者の言葉→2010年3月1日「お土産物売り場尾上菊之助

2日には、この歌舞伎座で最後の初日を迎えます。

4月は三部制。
しかしながらさよなら公演を惜しむような、たっぷりとした上演時間となっています。

※公演の詳細は歌舞伎公式サイトで。
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『御名残三月大歌舞伎』(3/2-28)
歌舞伎座で、
本日千穐楽

この光景を見られるのも、あと一回。

感慨深い想いで、歌舞伎座に足を運びました。

三月、四月は『御名残…』とありますが、名残惜しく思うのは観客の方です。

現在の歌舞伎座で最後!とばかり、桟敷席で舞台を堪能しました。





          【三月公演期間中の二階ロビーでの展示】
          三月ロビー.jpg

(歌舞伎座にて)

※三月の公演詳細は、歌舞伎公式webサイトで。
『変身』『象』『ヘンリー六世』
せっかく観た作品なので、取り急ぎレビュー風に紹介します。
詳細は、後日。

◎『変身』(3/6-22) ルテアトル銀座にて
 小説をイメージで観たと言う感覚。
 森山未來の変身ぶりは、賞賛に値します。

 ※公演の詳細はこちら

◎『』(3/5-30) 新国立劇場 小劇場にて
 1962年初上演されたこの作品。(新国立劇場のサイトの年表より)、
 初期の別役作品の人物の背景とセリフに、とてつもないエネルギーを感じます。

 ※公演の詳細はこちら

◎『ヘンリー六世』(3/11-4/3) 彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて
 前編後編の二部、役者が何役も演じています。
 一人の役者に配された二つの役、その配役に演出家の意図を探りながら観るのも面白い。
 ジャンヌマーガレットシャルルエドワード・・・。
 戦乱の世に彼らが担う役割と生きざまについて考えました。
 
 ※公演の詳細はこちら
  正味6時間に及ぶ大作の上演時間が掲載されています。
『上海バンスキング』(2/23-3/14)
私にとってこの作品は二度目の観劇となります。
最初に観たのはまだ学生の頃。芝居に憧れて、何もかもが新鮮で、舞台の上の人々が夢のように感じられていました。

当時、伝説のようなこの作品の地方公演ならチケットが取れるかもしれないと伝え聞き、友人たちと厚木まで出掛けて、遠くから舞台を観たことが思い出されます。
プログラムが売り切れていて、とても残念な想いをしました。

あれから20年は経っているでしょうか。
プログラムに対する想いはずっと私の記憶の片隅にありました。
今回は劇場に入ると、足が勝手にプログラムの販売先へと向かっていましたから。

この作品を前に観たのはいつだったけかな…と当時を振り返る方も少なくないでしょう。
会場を見回すとオンシアター自由劇場の常連客で、当時既に大人だったであろう観客が多いこと。
吉田日出子の登場に、自ずと場内からは拍手が沸き起こりました。

演出は串田和美
時を経て、ただ再演では済まさないところが腕の見せどころです。
観客の想いを精一杯受けて、そこで主要な役を同じキャストで演じるために、舞台と客席との間に一つ空間を作りました。
芝居を演じる彼らと同じ衣裳を身に付けた若い男女が、上から、横から、舞台の展開を傍観しています。
その光景は、観客に時の流れを意識させずにはいられません。

今も昔もあの舞台は、あの舞台の上の出来事は夢のように思われます。
オンシアター自由劇場の花形スターを謳歌している彼らだけが、その足で歴史を築いてきた現実の姿なのでした。

作・斎藤憐、演出・美術・串田和美、作曲・編曲・越部信義、編曲・八幡茂、
照明・富松博幸、音響・武田安記

(シアターコクーンにて)

※公演詳細は、Bunkamuraのサイトで。

☆「上海バンスキング: 吉田日出子名選集 」CD
 

☆「上海バンスキング ツイン・ベスト」CD
  ”六本木ピットインでのライヴ、スタジオ録音の2枚のアルバムから選曲した、ベスト・アルバム。”だそうです。
 

『フランク&フレンズ』(3/11-14)
作曲家フランク・ワイルドボーンのミュージカルの楽曲を集めたコンサートは、オーチャードホールに相応しく愛とロマンに溢れ、気品が散りばめられた素敵な時間を過ごさせてくれました。

二部構成のコンサート。
一部は2005年にウィーンでコンサート形式のみで発表された『MITSUKO』~愛は国境を越えて~
当時では珍しい国際結婚をした日本人ミツコの生きざまが、パン・ヨーロッパ運動の創始者EUの父と呼ばれたミツコの息子・リヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーの目を通して語られます。
登場人物をイメージした衣裳であるものの、ハンドマイクを使用して歌と語りで波乱に満ちたミツコと子供たちの物語が進行していきました。
日本でもウィーン版『エリザベート』のトート役で知られているマテ・カマラス
ミツコの夫となるハインリッヒとして、誠実な中にも情熱を秘めた胸中を語るように届ける歌声は、聴く者の心を揺さぶります。
流暢な日本語での美しい歌声に、彼の並外れた感性が感じられました。
ウィーンで行われたコンサートに参加したリヒャルト役の井上芳雄
最近はストレートプレイで役の表現力を身に着けメキメキと成長した彼が、情感豊かな歌声を聴かせてくれます。(井上芳雄の出演は東京公演のみ)
2011年春にミュージカルとして上演されることが決まったミュージカル『MITUSUKO』。
ウィーンでは一路真輝が演じたミツコを、今回、そしてミュージカル版では安欄けいが演じます。
大和撫子の志を貫くミツコを力強く歌い上げていました。

今回のコンサートバージョンでは、歌とともに語り部であるリヒャルトがもう一人登場します。
語り役は増沢望
時にはハインリッヒとしてミツコを見守りながら語りますが、その真摯な語りは歌声に匹敵するほど心地よく耳に響いていました。

そして第二部は、日本でも上演されたフランクのミュージカル作品。
ジキルとハイド
ルドルフ
スカーレット・ピンパーネル』(宝塚で上演)
Never Say Goodbye ―ある愛の軌跡』(宝塚で上演、書き下ろし作品)
そして、日本では未公開の作品『Bonnie & Clyde

こうやって楽曲だけ聴いてみると、ミュージカルの楽曲は言葉とともに役の心情が伝えられる感情豊かな曲調であることに気づかされます。
歌い手も役になりきっているので、会場が同じ想いを共有しているような楽しみがあります。
観客がいるからこそ成り立つということを強く感じました。

構成・演出・小池修一郎、音楽・フランク・ワイルドボーン

(Bunkamuraオーチャードホールにて)

※公演の詳細は、公式サイトで。
http://www.umegei.com/ff_mitsuko/index.html

※この後、大阪でも上演されます。
 キャストについても公式サイトで。

☆「Jekyll & Hyde 」輸入盤 CD
 

☆「NEVER SAY GOODBYE」CD
 

『女の一生』(3/1-10)
清々しい想いをした作品です。

文学座の『女の一生』、杉村春子が1945年に初演して生涯演じ続けたその作品が、今回は演出もキャストも一新して上演されています。

杉村春子が947回演じた布引けいは、1996年平淑恵に引き継がれ、その公演回数は269回に及びました。
そして2010年の今、布引けいは文学座準座員の荘田由紀が演じています。(プログラムの資料を参照)

遥か昔に杉村春子主演で観た時には、その名前の大きさから芸を見るのに必死でした。
話の筋はそっちのけで、彼女の姿ばかり追いかけていたような気がします。
その時以来の観劇となった『女の一生』は、舞台の上で必死に役になろうとする若手の出演者に導かれ、いつしか物語の世界にとっぷりとつかっていました。

堤家という家の下、それぞれが身の丈に合った生き方を受け入れて、時代に流されているようにも見えます。
ただ一人、布引けいを除いては。

壮年、老齢の彼女を見て、女の、と言うよりも、企業人としての彼女の決心に共感を覚えたのは、今の日本の社会に生きる一会社人の憧れなのでしょうか。
終盤に登場するハツラツとした従業員の姿を見るにつけ、布引けいが自身の人生を犠牲にして継いだ会社に注いだ全てが豊かに実ったことを知るのでした。

布引けいが少女時代、自ら突然飛び込んでいった堤の家。
彼女が愛情を注ぐべき対象は、その時に定められてしまったのです。
彼女の一生を振り返り、今を生きる自分の一生と照らし合わせて考えることしきり、です。

これから上演回数と年数を重ねた先が、また楽しみな作品となりました。

作・森本薫、補綴・戌井市郎、演出・江守徹、
装置・石井強司、照明・古川幸夫、音楽・上田亨、音響効果・望月勲、衣裳・中村洋一

※公演詳細は文学座のサイトで。
※夜公演のみ、都内在住者及び都内勤務者が対象都民割引があります。
  (来場の際にその事を証明できる物の持参が必要です)

 写真は、期間限定で会場で配布されたポスターとカレンダー。

(俳優座劇場にて)