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kangekinocafe

Author:kangekinocafe
観劇の記録と紹介です。

えびす組劇場見聞録メンバーです。
しばらくblogはお休みしていましたが、【演劇、観劇のカフェ】blogからこちらに引っ越して来ました。
どうぞよろしく。

観劇のカフェ
出会った作品について語ります。関連書籍や音楽も、できる限りご紹介します。
『蜘蛛女のキス』(1/24-2/7)
ミュージカル『蜘蛛女のキス』。
先にストレートプレイでこの作品を観た時には想像もつかなかったのですが、ロンドンやブロードウェイでミュージカルとして確立している作品です。
ストーリーをほとんど覚えていなかったので、まず原作を読み、舞台を観て、そして帰ってから映画を見ました。

舞台版は映画に近い展開であることを知りました。
原作では主に監獄で同室の政治犯ヴァレンティンとゲイのモリーナ、2人の会話が中心となり、モリーナの語る映画は一つの小説として存在しています。

そのため、舞台版の登場人物の多さに驚きました。
モリーナの思い描く映画の人物オーロラは、モリーナにとって憧れであり、夢であり、勇気の源となって舞台の上に存在しています。
それはまるでショーのレビューのように華やかに監獄の片隅からだんだんと大きく、私たちの心も支配していきます。
そのオーロラ=蜘蛛女を演じる金志賢の歌と踊りの迫力!
ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』の貧しい母親役には見られなかった艶と華やかさを存分に披露してくれました。

モリーナの語る憧れのオーロラ像に心奪われ、そしてヴァレンティン(浦井健治)とモリーナ(石井一孝)、彼らの存在に現実に引き戻されるといったところでしょうか。
多くの登場人物により、彼らの過去と現在までもが舞台の上に浮かび上がっています。
それ故、人物の登場が少々入り乱れて感じられました。

映画も舞台も、一貫して感じるのはモリーナの心の強さです。
何がモリーナをそうさせるのか。
強さゆえに切ない心の物語です。

さて、ヘンリー六世の演技で昨年の第44回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞したヴァレンティン役の浦井健治
一見、線が細く見えるその風貌からは想像できないほど作品ごとに様々な人物を見せてくれる彼ですが、その語り口に魅力を感じていたところ、人物を表すその歌唱にも更に磨きがかかってきたのは嬉しいところです。
政治犯として投獄されたヴァレンティンからは繊細さはみじんも見られず、日々を革命の志と生死のことだけを考えて生きる骨太さを歌で見せつけてくれました。
作品ごとの役柄と成長が楽しみな俳優です。

原作・マヌエル・プイグ、 脚本・テレンス・マクナリー、作曲・作詞・ジョン・カンダー&フレッド・エッブ、
演出・訳詞・上演台本・荻田浩一 、音楽監督・玉麻尚一、振付・名倉加代子、平山素子、美術・二村周作、照明・笠原俊幸、音響・実吉英一、衣裳・朝月真次郎、映像・奥秀太郎

※公演詳細は梅田芸術劇場のサイトで。
 公式ブログはこちら

(東京芸術劇場 中ホールにて)

☆「蜘蛛女のキス」 オリジナルロンドン・キャスト盤CD
 

☆作・マヌエル・プイグ、訳・野谷文昭「蜘蛛女のキス」集英社文庫

☆映画「蜘蛛女のキス」(中古ビデオ/VHS) ※DVD未発売
 監督・ヘクトール・バベンコ、モリーナにはウィリアム・ハートが扮しています。
 

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『寿 初春大歌舞伎』昼の部(1/2-26)
連日の歌舞伎観劇に、こちらも少々疲れがみえてきました。
歌舞伎座昼の部、遅れての到着を心の中で詫びながら『勧進帳』『松浦の太鼓』のみの観劇です。

勧進帳』の武蔵坊弁慶に市川團十郎、義経に中村勘三郎という配役に、場内は特に幕見席は立ち見の観客でいっぱいです。
昨年9月に初めて桟敷席で観たのは松本幸四郎による弁慶の『勧進帳』
その気迫は役柄さながらに気を抜くところはなく、最後の六方の引っ込みまで迫力ある舞台を堪能したものです。
今月は三階席から『勧進帳』を観て、その弁慶の気迫はどこから見ても伝わるものだと痛感しました。
大向こうの掛け声も多く、弁慶と富樫(中村梅玉)の問答に観客が集中しているのがわかります。
シーンと静まりかえった場内に、大向こうの声と拍手が場内に響き渡るといった具合です。
なんとも厳かな雰囲気を味わいました。

そして『松浦の太鼓』。
討ち入りに関連した、こんなに明るく楽しい物語があるとは知りませんでした。
平たく言えば、吉良邸のお隣さんのお話です。
この館の主人の松浦鎮信を中村吉右衛門が喜怒哀楽、愛嬌と人間味たっぷりに演じた素敵な舞台でした。

左上の写真、右下に小さく歌舞伎座最後の日までのカウントが出ています。
もう100日を切りました。
※公演詳細は、歌舞伎公式サイトで。

(歌舞伎座にて)

『初春花形歌舞伎 夜の部』(1/2-26)
歌舞伎の演目の中でも個人的に好きな作品の一つに『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』があります。
2008年11月には同じく新橋演舞場の花形歌舞伎で通しで上演されました。)

お家騒動の策略、謀略が入り乱れ、さらには妖術まで出てくるのですから敵に対峙するにはそれ相応の策がないと太刀打ちできません。
そんなドラマチックな作品の主要登場人物に、市川海老蔵が一人で、しかも十役に挑んでいます。
慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)『猿之助十八番の内 伊達の十役(だてのじゅうやく)』。
上演前の口上で海老蔵が述べるには、タイトルは読んで字のごとく「恥をかきながら紅葉のように顔を真っ赤にして大汗をかいて演じる姿をお見せする」というような意味だそうです。
私たち観客にとっては、かつて市川猿之助の作り、演じたその作品を今ここに見せてくれたという喜びがありました。
くるくる一気に海老蔵一人で5役くらいはすぐに登場していました。
体力、気力、演技力がないと務まらない大役ばかり。
中でも乳人「政岡」を演じるにあたっては、その「足利家奥殿の場」だけはじっくり一役を演じるという見せ場もあります。
そして宙乗り。
妖術を使う人間らしい、珍しい宙乗りを見せてもらいました。

もう一つ、珍しい舞踊の一幕があります。
娘道成寺のようでもあるその舞踊、今月の歌舞伎座では市川團十郎が押し戻しを行っていますが、こちらでは海老蔵が押し戻す方も戻される方も演じ、大奮闘しています。

演じる側の必死さが心地よく伝わってくるので、観る側もきちんと十役見届けて、5時間半の観劇には結構体力を使いました。

さて、そんな観客を昨年12月に休演してリニューアルした劇場が優しく受け止めてくれます。
二階のロビーには大きなカウンターバーができて、休憩時間に観客をリフレッシュさせるのに一役買っていました。
各階ところどころ、わずかですがテーブルとイスが増えているようにも見えます。
女性用化粧室には、従来では「和」が多かったのですが、確実に「洋」が増えて高齢の観客から喜ばれていました。
舞台写真の販売は一階へ移動しています。
これから写真だけ買いに来ても、すぐに用事が済みそうです。

歌舞伎座が建て替え期間中には、新橋演舞場では一年のうちほとんどが歌舞伎公演となるそうです。
できることなら休憩時間の楽しみに、歌舞伎座のお店が出店して場内を賑わせてくれることを願っています。

※公演詳細は、歌舞伎公式サイトで。

(新橋演舞場にて)

『通し狂言 旭輝黄金鯱』(1/3-27)
私の今年の初観劇作品となった国立劇場で上演されている『通し狂言 旭輝黄金鯱』。
初日は一階席での観劇に臨場感を楽しみましたが、この作品の大きな見どころである菊五郎の「大凧の宙乗り」、そして菊之助の「本水での立ち廻り」、これを上から観てみたいと思いました。

本日は三階席の最後列からの観劇です。
左の写真、左側に見える壁は、三階席下手の客席をつぶして設えられた宙乗りの出発点です。)
よく目にする宙乗りとはちょうど逆、三階席から舞台上手へと斜めに宙乗りが行われます。
そのため三階席からは大凧に乗る菊五郎の姿を近くで見ることができました。
本当に観客からどう見えるかよく計算されています。
宙乗りは凧に張り付いて乗っているという設定なので、足を乗せるスペースは足幅くらいしかなく、そして宙乗り用の安全ベルトでは興醒めだと考えられたのでしょう。胴を縄で縛るだけなので、凧から降りる動作も話の流れに乗っています。
ここにも様式美へのこだわりが感じられました。

そして本水での金鯱との格闘場面、立ち廻りでは、初日と異なる味わいの展開となっていました。
聞くところのよると、日々工夫が凝らされているようです。
よりダイナミックになった所作を見て、その方が役として色気が増していたのには驚きました。
屋号の掛け声も、この場面だけは黄色い声で「おとわや~!!!」が飛び交っていました。
年の初め、豪快に景気良く、の感があります。
何よりも役者が生身で挑む芸に、観る側の気持ちも引き締まります。

3月もまたまた豪快な花形歌舞伎公演『通し狂言 金門五山桐(きんもんごさんのきり』、石川五右衛門を題材にした歌舞伎公演が行われます。(この公演詳細も国立劇場のサイトで)

※『通し狂言 旭輝黄金鯱』の公演詳細は国立劇場のサイトで。

(国立劇場 大劇場にて)
2月に観たい-虚構の劇団『監視カメラが忘れたアリア』
虚構の劇団『監視カメラが忘れたアリア

2月5日-21日座・高円寺1にて。

作・演出・鴻上尚史

虚構の劇団旗揚げ準備公演として『監視カメラが忘れたアリア』が、2007年11月29日~12月9日中野ザ・ポケットで上演されていたのだそうです。

そして2月に、虚構の劇団第4回公演として同作品が再演されます。

まだ見たことの無い集団の作品ではありますが、前回この作品の主演を務めたのは山崎雄介(TPT『スラブ・ボーイズ』2006年5-6月、『広い世界のほとりに』2008年10-11月に出演したのを観ました)。
今回はその役に初めて客演を呼ぶのだそうです。

主演を務めるのは、新国立劇場演劇研修所の一期修了生である古河耕史
人気の劇団、イキウメの『関数ドミノ』('09年5月) 、同じくイキウメの『図書館的人生Vol.2盾と矛』('08年10-11月) で、一見隣にいそうな青年、それが突如として人を突き放すような、優しさと鋭さが同居した雰囲気で作品を成立させていた、その彼です。

期待を込めて、2月に観たい作品としてご紹介します。

※公演詳細は、虚構の劇団の公式サイトで。

☆虚構の劇団の稽古場blog
 期間限定で注目のページ欄に掲載します。

☆古河さんが所属するプリッシマプロデュースの演劇ユニット SOLDE(ソルド)のブログ「SOLDEの BlueGreyBirdを探して」もありますので、注目の若手俳優の日々の言葉をのぞいてみてください。
 こちらはよく行くページに掲載しています。

☆作・鴻上尚史「グローブ・ジャングル」小学館
 「虚構の劇団」旗揚げ3部作の戯曲集。『監視カメラが忘れたアリア』を収録。
 

えびす組劇場見聞録第33号
えびす組劇場見聞録第33号が出来上がりました。
メンバー4人がそれぞれ選んだ作品と評をお楽しみください。

こちらをクリックすると、「えびす組」のホームページに跳んで、お読みいただくことができます。
「えびす組劇場見聞録」第33号は、下記の劇場に設置される予定です。
劇場への直接のお問い合わせはご遠慮下さい。

◆世田谷パブリックシアター◆シアタートラム
◆相鉄本多劇場◆テアトルフォンテ
◆シアターサンモール◆タイニイ・アリス
◆駅前劇場◆こまばアゴラ劇場◆シアターX
◆銀座小劇場◆STスポット◆カメリアホール
◆みどり会館◆シンフォニア岩国
◆山口情報芸術センター◆文学座アトリエ
◆北九州芸術劇場◆七ツ寺演劇情報センター
◆山手ゲーテ座◆にしすがも創造舎
◆シアターZOO◆横浜赤レンガ倉庫1号館
◆急な坂スタジオ
◆まつもと市民芸術館◆画廊Full Moon
◆吉祥寺シアター◆川崎市アートセンター
◆王子小劇場◆サイスタジオ◆d-倉庫
◆アトリエS-pace◆アトリエセンティオ
◆三鷹市芸術文化センター星のホールnew!! (順不同)

「えびす組劇場見聞録」ホームページ掲載演劇作品一覧も、演劇に興味がありましたらご覧ください。過去に取り上げた作品を掲載しています。

あとがきは、【昨年の一本と今年の目標
結局私は一本に絞れず、あの9時間の大作
コースト・オブ・ユートピア』と『ヘンリー六世』を挙げました。

劇場に置かせていただいているのは、B5サイズ縦書きの瓦版。
見かけたら、手に取ってみてください。

『寿 初春大歌舞伎』夜の部(1/2-26)
歌舞伎座さよなら公演として、昨年1月から公演が行われています。
最近はさよなら公演の様子をお伝えしていませんでしたが、昼夜皆勤賞もので現在の歌舞伎座を惜しむように毎月通っていました。
泣いても笑っても、残すところあと4ヶ月。
歌舞伎座前のカウントダウンの時計では、16日の時点であと105日と表示しています。
この間の出し物について、簡単ですがご紹介していこうと思うのでお付き合いください。

夜の部の演目は、「春の寿(はるのことぶき)」「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)車引」「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなよこぐし)」。

春の寿
長唄舞踊の新作の華やかな舞で、厳かに幕が開きました。
当初予定されていた女帝の配役の中村雀右衛門が、体調不良のため休演というのは寂しいところですが、近いうちに優雅な姿が見られることを祈りつつ、優しい春の舞を楽しみました。

菅原伝授手習鑑」車引
中村芝翫の可憐な桜丸、中村吉右衛門の豪快な梅王丸、松本幸四郎の爽快な松王丸という、めったに見られない豪華な配役です。

京鹿子娘道成寺
中村勘三郎による白拍子花子。
道行から押し戻しまで、という花子が鐘の中から蛇体となって現れ、そして大館左馬五郎(市川團十郎)が登場し、清姫の亡霊を退散させるのを初めて観ました。
観客を飽きさせることの無いスピーディーな展開は見事です。

与話情浮名横櫛
幾度となく中村福助によるお富は観たことがあります。
お富と互いに一目惚れをする伊豆屋の若旦那与三郎を、市川染五郎が初役で臨んでいるのだそうです。
後に流れ者となった与三郎ですが、育ちの良さを感じさせる難しい役どころをわかり易く演じていました。

様式美から世話物までたっぷりと見せてくれる、1月の歌舞伎座公演です。

※公演詳細は、歌舞伎公式サイトで。

(歌舞伎座にて)
『ファニー・ガール』(1/8-17)
バーブラ・ストライサンド主演の映画「ファニー・ガール」では、自立して稼げる女性がいかに特異な存在であるのか、そして仕事も生き方に対してもはっきりと自己主張できるが女性がいかに希有であったかが感じられました。
しかしそんな彼女は周囲から妬まれることはありません。
むしろ応援されているように見えます。
映画の公開は1968年。

時を経て、現代の日本の女性の共感も呼ぶであろうという記事をよく目にします。
ファニーの自分に自信を持った生き方は、もちろんそうであることは間違いないのですが、反面、ファニーが憧れた男性ニックの男性像に共感を覚えました。

ニックは、男のメンツに誇りを持っています。
しかし決してそれを口にするわけではありません。
女性に対しても尊敬を隠すことなく、決して横暴でもないニック。
その潔い心がファニーの心を、観客の心を捉えました。

春野寿美礼の扮するファニーは、明るく、そしてしっかりとよく歌います。
ファニー・ブライスの生きざまが、3時間の舞台の上にあるようでした。

彼女の傍らに寄り添うニック。綱島郷太郎の彼の持ち味である大らかな優しい眼差しが、ファニーへの想いを物語っています。
ミュージカル初挑戦ですが、ニックの優しさを感じさせるような彼の甘い歌声に、今後の芝居&音楽の世界への期待が高まります。

ファニーに好意を寄せながらも自他ともに認める生涯のファニーの友人であるエディ。
役柄さながら、橋本じゅんの劇場全体を作品のために盛り上げるサービス精神には温もりを感じました。

自信家のファニー、春野寿美礼の力強い歌唱は、ファニーそのものです。

舞台で繰り広げられるレビューも見どころの1つ、ファニーの力強さに勇気をもらったような気がしました。

作曲・Jule Styne、作詞・Bob Merrill、台本・Isobel Lennart
上演台本・演出・正塚晴彦、翻訳・名和由理、音楽監督・太田健、編曲・玉麻尚一、
美術・島次郎、照明・沢田祐二、衣裳・有村淳

※公演詳細は公式サイト(赤坂ACTシアター梅田芸術劇場)で。

※1/27~30は、梅田芸術劇場メインホール(大阪)で上演されます。

(赤坂ACTシアターにて)

☆映画『ファニー・ガール』DVD
 

☆「ファニー・ガール」オリジナル・ブロードウェイ・キャスト(輸入CD)
 

『ウーマン・イン・ホワイト』(1/12-24)
ロンドンのウエストエンド発のミュージカル、2007年に上演された作品の再演です。
作曲はアンドリュー・ロイド=ウェバー
初演に引き続き松本祐子の演出です。
原作は「白衣の女」という文庫本3冊にもなる長編のミステリー小説。
再演ではミステリーの要素がより際立って観客の興味を捉えていました。

ストーリーはホリプロの公式サイトをご覧いただくとして、みどころは
若く貧しい画家ウォルター・ハートライト(田代万里生)、屋敷の娘ローラ(大和田美帆)、そしてローラとは異父姉妹であり幼い頃から彼女を見守ってきた姉のマリアン(笹本玲奈)、彼らを含めた登場人物の人間関係です。

とりわけこの若い3人の、身分や立場をわきまえて自身の恋心を胸の内に秘めた彼らの切なさが痛いほど伝わってきました。
その分、束の間でも気持ちが通じ合った時の喜びが尊く感じられます。

小説同様にウォルターの視点で物語が始まり、いつしか観客は物語のただ中にいました。
まだまだミステリーの始まりに過ぎませんが、これから先の人物の関係性に重きを置いた展開を楽しんでいただきたいものです。

また主演の3人の安定した、そして感情がほとばしるような歌声に魅了されることでしょう。

作曲・アンドリュー・ロイド=ウェバー、作詞・デヴィッド・ジッペル、脚本・シャーロット・ジョーンズ、
演出・松本祐子、翻訳・訳詞・竜真知子、音楽監督・指揮・塩田明弘、美術・堀尾幸男、照明・小川幾雄、衣裳・小峰リリー

※公演詳細はホリプロのサイトで。

(青山劇場にて)

☆「ウーマン・イン・ホワイト」オリジナル・ロンドン・キャスト(輸入2枚組CD)
 


Woman in WhiteWoman in White
(2004/10/29)
Andrew Lloyd-Webber

商品詳細を見る

☆作・ウィルキー・コリンズ「白衣の女」上・中・下巻 岩波文庫
 このミュージカルの原作本です。
   

☆こちらは、洋書。
 


1月に観たい-ミュージカル
以前にも書いたことがありますが、
音楽演劇、この二つを満たしてくれるのがミュージカル
これから観ようと思っているミュージカル3作品をご紹介します。

ファニー・ガール

◎1月8日-17日、赤坂ACTシアターにて。

上演台本・演出・正塚晴彦

ブロードウェイ・ミュージカル作品の上演です。
バーブラ・ストライサンド主演の同名の映画でご存知の方も多いことでしょう。

映画を見た限りでは、バーブラ演じるお茶目なファニーと、オマー・シャリフ扮するファニーの憧れの男性ニック、二人の関係に胸がトキメキ、互いの思いやりに心が熱く感じられました。

歌姫ファニーの春野寿美礼に対して、男のプライドと女性を尊重することを忘れない紳士ニックを青年座の演技派俳優の綱島郷太郎が演じるのも、往年の名作の感動を再び味わえるという期待と夢を抱かせてくれています。
東京公演の後、大阪は梅田芸術劇場メインホールで上演されます。

※公演詳細は赤坂ACTシアター梅田芸術劇場のサイトで。

☆映画『ファニー・ガール』DVD
 

ウーマン・イン・ホワイト

◎1月12日-24日、青山劇場にて。訂正しました

作曲・アンドリュー・ロイド=ウェバー、作詞・デヴィッド・ジッペル、脚本・シャーロット・ジョーンズ、演出・松本祐子。

2007年11月に上演された作品の再演となります。

一方こちらはウエストエンド発の作品です。
19世紀のイギリスが舞台。
異父姉妹の妹のローラを守り抜こうとする気丈さをしっかりと演じていたマリアン役の笹本玲奈
彼女と叔父のフェアリー(光枝明彦)をそのままに、キャストが一新されました。

身分違いのローラと惹かれあう、姉妹にとって頼りになるハートライトを田代万里生が演じるのも、『マルグリット』で観客を魅了した歌唱と演技が楽しみなところです。

演出の松本祐子が新キャストでどんなミステリーを描くのか、その展開からも目が放せません。

※公演詳細はホリプロのサイトで。

☆「ウーマン・イン・ホワイト」オリジナル・ロンドン・キャスト(輸入2枚組CD)
 

蜘蛛女のキス

◎1月16日-18日、梅田芸術劇場メインホールにて。

◎1月24日-27日、東京芸術劇場 中ホールにて。

脚本・テレンス・マクナリー、作曲・作詞・ジョン・カンダー&フレッド・エッブ、演出・訳詞・荻田浩一

『蜘蛛女のキス』をTPTで2002年に観た時は、ストレートプレイ作品でした。
そのミュージカル版です。

若き政治犯ヴァレンティンを演じるのは、浦井健治
以前より彼の出演作を観ていたものの、新国立劇場で上演された『ヘンリー六世』でのヘンリーの繊細な演技にすっかり魅了されてしまいました。

今回は再演とのこと、ヴァレンティンとモリーナ(石井一孝)の心情が歌声によってどう表現されるのか、こちらも期待が深まります。

☆「蜘蛛女のキス」オリジナル・キャスト盤 CD